日本重症心身障害学会誌
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P-1-G01 18トリソミーに対する理学療法報告
吉澤 尚史金子 断行
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2014 年 39 巻 2 号 p. 306

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抄録
はじめに 18トリソミーは、多数の合併症や発達遅滞を呈し生命予後不良の疾患である。近年医療の進歩に伴い生命予後やQOLが改善されている(Kosho T, 2013)。今まで理学療法報告は少なく3名の理学療法を報告する。 症例 対象は18トリソミーの3名(男2/女1)平均5±2歳、全例側臥位までの姿勢変換可能。合併症は心疾患として心室中隔欠損症2名、大動脈縮窄症2名、神経系では小脳低形成1名、てんかん2名、肝芽腫(術後)等多岐であった。 経過 3名ともに腹部周囲の低緊張が著明で、体幹の不安定性みられ脊柱の垂直方向の運動が乏しかった。抗重力姿勢では頭部と上部体幹の重さを支えきれず前方に崩れ、抗重力伸展が得られずに頭部空間での保持が難しかった。また、背面に対して胸腰移行部から強く押し付けて姿勢の安定を得る努力がみられた。治療では端座位・立位で臀部、足底から固有感覚入力し体幹安定性、骨盤・腰椎の分節性と抗重力活動、骨盤・体幹の多関節運動連鎖、姿勢定位と下肢身体図式の発達を促通した。 方法 日常生活での姿勢適応、頭部コントロール、視覚的な捉えの項目を保護者3名、通園保育士2名に対し半構造化面接調査を実施。 結果 全5名から「お座りが上手になった」「お尻がずれにくくなった」「以前に比べ椅子に長い時間座れるようになった」「お友だちや活動、課題をよく見るようになった」「自分からいろいろなものに手を伸ばすようになった」「体がのばしやすくなった」等の肯定的回答を得、「動きが活発になり姿勢が大きく崩れた」の否定的回答を1名から得た。 考察 肯定的回答は以下の要因が考えられる。体幹の安定性が増し、抗重力活動の発達、床上で背面への押し付けが減少し、姿勢の適応性が向上。頭部コントロールが発達し、眼球運動が改善し興味や探索活動が拡がった。積極的な抗重力活動を通して中枢部の活動と姿勢制御の適応向上につながった。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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