日本重症心身障害学会誌
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一般演題
P-2-F43 当院重症心身障害者病棟における運動機能と便秘の相関調査
渡壁 太一石丸 啓松田 俊二大門 史佳岩井 將坂本 聡阿部 聖裕岩田 猛
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2014 年 39 巻 2 号 p. 338

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抄録
はじめに 当院では現在、重症心身障害者病棟として160床を有している。重症心身障害では消化管運動機能低下に伴い、慢性的な便秘症状を呈する患者が多く存在している。昨年度、運動機能が低下している患者では下剤の使用数量が多くなる傾向があるとの調査結果を得た。そこで今回、グリセリン浣腸(以下、浣腸)の使用回数を便秘の指標と設定し、大島分類、運動機能と浣腸の使用回数との相関を調査した。 対象・方法 病棟入院中の患者のうち有用なデータを得た125名を対象とした。浣腸の使用回数を1カ月間調査し、それを大島分類とそれに基づいた運動機能により比較検討した。 結果 前回発表の結果より当院重症心身障害者の81.6%が何らかの下剤を使用していた。このことから重症心身障害病棟に入院している患者のほとんどが便秘のリスクを負っていると考えることができる。下剤の定期的な服用をしていない患者で本調査期間中に浣腸を使用した患者は1名で1回の使用であった。大島分類1の患者における浣腸の使用本数は約3.90本/月、大島分類2では約2.85本/月、大島分類3では4.0本/月、大島分類4では約6.38本/月、大島分類5では3.5本/月、大島分類10以上では3.76本/月であった。この結果大島分類4の患者で若干使用本数が大きくなったがそれ以外で差は見られなかった。次に運動機能が「寝たきり」に該当する患者と「歩行障害」以上に分類される患者とで比較したとき、「寝たきり」の患者でより多くの浣腸を使用している傾向がみられた。 まとめ 以前行った下剤使用数の調査では運動機能の差と使用数量に相関がみられる結果を得た。今回行った浣腸の使用数も大島分類の重度より運動機能の差に、より影響を受けている傾向が見られた。運動機能が低く便秘傾向がみられる患者に対してはルビプロストン等、従来の下剤に代わる薬剤の使用の有用性を考慮する必要がある。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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