日本重症心身障害学会誌
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一般演題
P-2-F42 器質性便秘がある重症心身障害児(者)に対する用手微振動の効果
宮崎 健一松元 久美子高尾 賀寿子岸川 理恵武富 真矢子
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2014 年 39 巻 2 号 p. 337

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抄録
はじめに 重症心身障害児(者)(以下、重症児)は筋緊張の異常や姿勢維持の障害は生命維持にも影響があり、健康上の問題を来しやすい。A病棟においても問題を来している患者が多く特に排便では1日平均12名に浣腸や座薬を使用している。先行研究で用手微振動(以下、微振動)を施行し、座薬と浣腸の使用件数が減少したとの報告がある。微振動とは筋肉や筋膜に対し手を用いて微細な振動を与え、筋群を弛緩させ活動を回復させる方法である。今回、器質性便秘がある重症児に微振動は有効かを検証したので報告する。 研究目的 重症児の器質性便秘改善に微振動の有効性を検証する。 倫理的配慮 患者の後見人には、本研究の目的および研究以外には使用しないことを説明し、同意を得た。 研究方法 対象者:イレウス既往歴があり器質性便秘と診断された6名。方法:1日1回腹臥位で5カ所に1分ずつ微振動を行う。分析方法:自然排便回数、浣腸実施回数、便の量の平均値と標準偏差、便性状は、ブリストル排便スケール(以下、スケール)で実施前後を比較。 結果 微振動実施後、対象者6名中5名に自然排便回数が増えた。浣腸実施回数は全員減少した。排便量は平均値が上昇して標準偏差が減少した患者は4名であった。スケールの変化を比較したところ、便の性状は安定した。 考察 一般的に排便は食事、運動、精神面の影響を受けやすく、重症児は日常の活動の低下に加え、入院環境や薬物療法等から便秘傾向にある。そこで排便誘発を目的に用手による微振動を行うことで振動を与えた部位から広範囲に振動が伝わり腸の活動性が回復し、自然排便が増えた。このことは、腸の蠕動運動の改善と便の性状の安定によるものと思われる。また、微振動を用手としたことで安心感を与え、副交感神経が優位となり排便誘導につながったと考える。 まとめ 器質性便秘がある重症児に対して微振動を実施した結果、自然排便を促し排便コントロールに効果があった。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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