日本重症心身障害学会誌
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P-2-G33 半腹臥位時の胃瘻部の除圧についての検討
飯伏 紀江
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2014 年 39 巻 2 号 p. 345

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抄録
はじめに 重症心身障害児の多くは呼吸障害や嚥下障害を持っており、呼吸状態の改善には腹臥位や半腹臥位が有効であるとされている。また嚥下障害により胃瘻を増設する患者は増えているが、半腹臥位時に胃瘻が圧迫されることがある。今回、胃瘻の圧迫により発赤を繰り返す利用者に除圧方法を検討し、発赤が消失したため報告する。 症例紹介 A氏、左凸の側彎、左側に頸部の後屈あり。肺炎と褥創予防のために左半腹臥位を要する。身体に触れたときや音刺激にて数分間四肢に不随意運動が見られる。 方法 胃瘻の圧迫の状況を把握するために、体圧・ずれ力を測定した。その結果、ずれ力は半腹臥位実施直後2.0N(ニュートン)、一時間後は3.7Nとずれ力が生じていた。このため、胃瘻を圧迫しないよう体幹部に抱える枕を胃瘻の上下の二つに分けた。体幹の頸部から胃瘻の上部までと胃瘻の下部から骨盤までの長さを測定し、その幅に合わせた枕を使用した。半腹臥位時は30分ごとに枕の間から手を入れて胃瘻が枕やマットレスに圧迫されていないことを確認し、表情・不随意運動の有無を観察した。 結果 30分毎の観察では胃瘻が枕に当たることなく半腹臥位が行えていた。半腹臥位は1回60〜90分実施し、1日1〜3回行った。実施期間中、2週目までは断続的に胃瘻の発赤は見られたが、3週目は発赤が消失した。 考察 A氏は不随意運動があり、見ただけでは分からない程に体位保持枕がずれ、摩擦が生じていたことが発赤の要因となっていたと考える。今回体幹の長さを測り、身体に合わせた枕を使用することで支持基底面を胸部と骨盤にしっかり置くことができ、不随意運動が出現しても体位を保持することができた。また実施方法の細部まで統一して関わったことで、除圧の継続が可能となり発赤が消失したと考える。 結論 客観的データで現状を把握し、本人に合ったケアを行うこと、ケアを統一することで胃瘻の除圧が図れ、発赤が消失できた。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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