抄録
はじめに
重症心身障害児(者)の骨密度は低く骨折しやすい。患者本人の行動による骨折があるが、介助者の日常生活援助によっても骨折させてしまうリスクが大きいと考えられる。そこで院内認定看護師として、スタッフに骨折のリスクについての知識を高め、骨折予防に向けた取り組みにつながることを目的とし活動を行った。
対象、方法
重症児者病棟で働くスタッフに2回の講義と実演1回を4病棟で実施。
結果
2回の講義の内容は、1.骨折についての基礎知識 2.骨折しない体位変換 について行った。実演内容は患者の気持ちを理解するため様々なシチュエーションから移動、体位変換を行った。スタッフの意見として「そんなに骨って脆いんだね」「2人でやらないと本当に危険だね」「こわいね」などの声が聞かれた。
考察
スタッフは講義を受けることにより、重症心身障害児の骨折のリスクについて理解できた。また、移動や体位変換の実演をしたことで患者の気持ちが分かり、オムツ交換時2人で介助できるスタッフが増えてきた。さらに、カンファレンスの中で骨折について取り上げられる回数が多くなるなどの変化も見られた。短時間であったが講義、実演を行うことによりスタッフが日常生活援助を行う中で、多くの骨折のリスクを認識でき、骨折予防を考えながら援助、観察することの大切さを理解できたと思われる。今後も継続することで骨折予防について意識しながら行動できるのではないかと思われる。今回、講義案作成、実演内容の検討を行う中で自分たちは認内認定看護師としての自覚と今後も継続させることの必要性を感じた。