日本重症心身障害学会誌
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P-2-G39 誤嚥防止目的の特殊Tチューブの開発と臨床経験
新美 教弘
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2014 年 39 巻 2 号 p. 348

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抄録
はじめに 脳性麻痺など重症心身障害者の中には気管内への誤嚥に悩まされる症例を認め、その外科的治療として単純気管切開術や喉頭気管分離術(LTS)が施行されている。私どもの施設では、単純気管切開後に誤嚥が持続する症例に対してLTSの他に、声帯側を盲端にして誤嚥防止する目的で開発された特殊な気管切開用のTチューブ(特殊Tチューブ)を用いた。そのチューブの特徴や実際の臨床応用を報告することを目的とした。 特殊Tチューブの仕様 特殊Tチューブは保険医療材料である気管切開用のTチューブをベースにした。チューブの材質はシリコンで、チューブの壁厚は1から1.5mmの中空構造とした。気管内に留置されるチューブの両端のうち、誤嚥防止のために声帯側断端を膜で塞ぎ盲端とした。気管切開口から体外に出ているチューブと気管内に留置されるチューブの成す角は垂直ではなく、声帯側に傾けて70度の斜位として、排痰用の気管内吸引チューブの挿入が容易にできるように工夫した。また、肺側のチューブの断端は完全な円筒とせず、斜めになるような形状にトリミングして気管内留置を容易にするようにした。 特殊Tチューブの採寸と留置法 気管のCT画像を参考に患者に応じてオーダーメイドした。原則的に全身麻酔下に留置し、気管支ファイバーや硬性鏡で留置後のチューブの状態を確認した。留置後に特別な問題がなければ、7カ月〜12カ月でチューブを定期交換した。 臨床経験 1997年から2014年3月までに、脳性麻痺などの重症児者83例に特殊Tチューブを留置した。初回留置年齢は平均13歳(10カ月〜64歳)、初回のチューブの横径は平均11±3.2mm(6〜18mm)であった。一人あたりのチューブののべ留置本数は3.6本(1〜12本)で総留置本数は299本であった。留置期間は平均4年4カ月(1年〜14年6カ月)であった。現在は37例に留置中である。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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