日本重症心身障害学会誌
Online ISSN : 2433-7307
Print ISSN : 1343-1439
一般演題
P-2-G41 重症心身障害児(者)病棟におけるベッドの種類と選択基準
−患者の安全を守る安全対策を目指した取り組み−
山本 貴子, 中村 麻弥, 岸本 美枝子
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2014 年 39 巻 2 号 p. 349

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抄録
動機 危険認知が困難な重症心身障害児(者)に対するベッド転落予防対策として、柵が高いベッドを使用している現状がある。しかし、ベッド柵で患者の行動を制限することは身体拘束の1つであり、不必要な身体拘束は廃止する必要がある。患者の尊厳を守りながら安全対策を講じる必要がある。そこで現状を把握するため本研究に取り組んだ。 目的 当院の重症心身障害児(者)病棟で使用しているベッドの種類と選択基準を明らかにする。 方法 当院の重症心身障害児(者)80名を対象とし、現在使用しているベッドの種類と使用理由を調査。調査結果より、ベッドの選択基準を検証した。 結果 (1)ベッド使用状況:成人36名(2点柵20名、3点柵10名、4点柵6名)、小児37名(中段柵11名、上段柵26名)、柵高(低柵)4名、柵高(高柵)2名の4種類のベッドを使用していた。また、セラピーマットに布団を敷いている患者1名であった。 (2)ベッド選択理由:自力体位変換不可の患者は成人ベッドを使用。柵の選択は、体動がない患者は2点柵を使用し、体動によりベッドの片側から下肢が出る患者は3点柵、体動によりベッドの両側から下肢が出る患者は4点柵を使用。自力体位変換は可能であるが自力坐位が不可能な患者は小児ベッド(中段柵)を使用し、自力坐位が可能であるが座高が小児ベッドのベッド柵より低い場合は小児ベッド(上段柵)を使用。自力坐位が可能で座高が小児ベッドのベッド柵より高い場合は柵高ベッド(低柵)を使用し、つかまり立ちが可能な場合は柵高ベッド(高柵)を使用していた。また、自力坐位が可能であっても指示動作が可能な患者は成人ベッドの4点柵で対応し、自力移動が可能で指示動作が困難な患者はセラピーマットを使用。 終わりに 今回の調査で、ベッド使用の現状と選択基準が明らかになった。今後は、選択基準の妥当性について検討していく必要がある。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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