抄録
爪白癬に対するイトラコナゾールパルス療法の有用性を検討した。KOH 法で真菌が陽性であることを確認した後、イトラコナゾール 400 mg/日を 1 週間内服し、3 週間休薬。計 3 サイクル行った。足の第 1 趾に注目し、治療前に SCIO SCORE を算出、6 ヵ月後に混濁比を指標にした有効率を判定し、SCIO SCORE と有効率との相関を考察した。結果、SCIO SCORE が 20 点未満の群では、ほぼ 100% 有効であった。20 点以上の群で無効の症例が増加し、特に最大の点数である 30 点では 50% において無効であった。全体では、有効率は約 75% であった。SCIO SCORE は治療効果を予測するのに一定の有用性があると考えられた。SCIO SCORE の点数が高く、イトラコナゾールパルス療法を施行する際に有効率が低いと予想される場合には、治療の工夫と共に、患者への十分な説明が必要であると思われた。