日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
Print ISSN : 0916-4804
第49回 日本医真菌学会総会
セッションID: P-95
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趾爪白癬に対するイトラコナゾール 400 mg パルス療法の臨床効果の検討—60 歳未満群と 60 歳以上群の比較—
*常深 祐一郎嶋津 苗胤服部 尚子小宮根 真弓
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抄録
爪白癬は 60 歳代以降に高い罹患率を示す。今回、趾爪白癬患者を 60 歳未満の群と 60 歳以上の群に分け、イトラコナゾール 400 mg パルス療法の臨床効果と安全性について比較検討した。併用禁忌薬及びカルシウム拮抗薬内服中の患者および肝酵素が基準値の上限の 2.5 倍を超える患者を内服不適応とし、各クール前と 3 クール終了後に血液検査を行った。60 歳未満群は 37 人、平均 39.0±9.3 (18-59) 歳、60 歳以上群は 44 人、平均 68.3±5.6 (60-83) 歳であった。第 1 趾爪に病変を認めた症例(各群 25 人、30 人)において混濁比を検討し、安全性については全症例を解析対象とした。開始前の混濁比は 60 歳未満群 7.88±2.42、60 歳以上群 8.16±2.38 で有意差はなかった。パルス療法開始後 4, 8, 12, 24, 36 週での混濁比の減少は 60 歳未満群 0.40±0.82, 2.64±2.06, 3.68±2.93, 4.40±2.92, 4.80±3.35、60 歳以上群 0.53±0.94, 1.87±1.81, 2.92±1.91, 4.95±2.68, 5.38±2.96 で、有意差はなかった。副作用は 60 歳未満群で 2 例(5.4%)(総ビリルビン上昇、薬疹、各 1 例)、60 歳以上群で 3 例(6.8%)(GOT/GPT 上昇、ALP 上昇、LDH 上昇、各 1 例)で、頻度に有意差はなく、いずれも軽度でイトラコナゾール中止にて無治療で軽快した。以上よりイトラコナゾールパルス療法は、高齢者においても爪白癬の有用な治療法であり、安全に行えると考えられる。
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© 2005 日本医真菌学会
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