日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
Print ISSN : 0916-4804
第49回 日本医真菌学会総会
セッションID: P-118
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広範囲(重症)熱傷後にみられた皮膚フサリウム感染症の 1 例
*細川 篤稲福 和宏佐野 文子
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抄録
Fusarium sp. は主に角膜、時に爪や皮膚に感染することが知られている。今回、高齢者の広範囲(重症)熱傷病変部に見られた皮膚フザリウム感染症の 1 例を経験したので報告する。
【症例】93 歳,女性。初診:2004 年 9 月 16 日。既往歴:高血圧、脳梗塞、痴呆症。
現病歴:シャワーで熱湯を浴びて受傷し当院 ICU に緊急入院した。
現症:熱傷部位は体幹から下腿にみられ臀部と胸部の病変部は白色調を呈し、受傷面積は約 40%、Burn index 25 であった。受傷部は次第に黄緑色の苔状物で被われ厚くなった。
検査結果:デブリートメントにより採取された 3 標本の直接検鏡と病理組織標本で多数の真菌要素が観察され、Fusarium sp. が培養されたため、苔状の皮膚病変は同菌によるものと考えられた。治療経過:家族の希望により手術は施行せず保存的治療を行ったが、合併症である脳梗塞による意識レベル低下や全身状態の悪化により 46 日の経過で死亡された。
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© 2005 日本医真菌学会
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