日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
Print ISSN : 0916-4804
第49回 日本医真菌学会総会
セッションID: P-7
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輸入真菌症原因菌 Histoplasma 属菌の迅速同定と Histoplasma 属菌の系統関係について
*横山 耕治王 麗スワラジット ビスワス遠藤 成朗西村 和子
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抄録
Histoplasma 属菌には,Histoplasma capsulatum var. capsulatumH. capsulatum var. farciminosumH. capsulatum var. duboisii を含み,有性世代の菌名である Emmonsiella capsulata も同菌種である.本属菌は輸入真菌症原因菌の一つで,Coccidioides immitis と共に危険度クラス 3 に属する.更に,人獣共通感染症の一つとして感染拡大の可能性が懸念されており,本属菌種の感染拡大防止,バイオテロを含めた速やかな対応のために迅速な診断や同定が必要である.診断には,深在性真菌症であるアスペルギルス症,カンジダ症,クリプトコックス症,マルネッフィ型ペニシリウム症などと区別する必要がある.我々は,ミトコンドリアのチトクローム b 遺伝子を解析し,主要な病原真菌と関連菌の解析を進め系統関係を明らかにしてきた.本属菌のチトクローム b 遺伝子の一部は本属菌に特異的な塩基配列を示し,この配列から特異的 PCR のためのプライマーを作製した.本プライマーを用いて PCR を行ったところ,本属菌の核酸に増幅反応を示し,深在性真菌症原因菌である,A. fumigatusC. albicansCr. neoformans から抽出した核酸において増幅は認められなかった.従って,Histoplasma 属菌の迅速同定が可能となった.
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© 2005 日本医真菌学会
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