日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
Print ISSN : 0916-4804
第49回 日本医真菌学会総会
セッションID: P-39
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Trichophyton rubrum のケラチナーゼについて
*加納 塁山田 剛槇村 浩一山口 英世渡辺 晋一長谷川 篤彦
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キーワード: ケラチナーゼ, T. rubrum
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抄録
T. rubrum をヒトの毛髪と培養し、培養液中に産生された約 30 kDa の蛋白の N 末端を解析したところ、アミノ酸配列は GVDTGID であった。 これをもとにプライマーを作製し、T. rubrum の cDNA を鋳型として PCR を行った結果、約 1010 bp の遺伝子が増幅され、その遺伝子配列を決定した。次に推定されるアミノ酸領域の遺伝子を大腸菌へ形質転換し、目的の蛋白を発現・精製し、そのケラチナーゼ活性を検討した。また発現蛋白をウサギに投与して抗血清を作製し、Arthroderma otae, A. gypseum, A. vanbreuseghemii の培養液中の蛋白に対してウエスタンブロット法行った。クローニングした遺伝子は 216 アミノ酸残基をコードしており、DDBJ で登録されている T. rubrum の metalloprotease および subtilisin とのアミノ酸相同性は 55% 以下であった。 大腸菌で合成した約 30 kDa の蛋白にはケラチナーゼ活性が認められ、その至適温度は 30℃、至適 pH は 7.0 であった。また EDTA では阻害されないが、PMSF と leupepsin で活性が阻害されることから、metalloprotease 以外のセリンプロテアーゼであると考えられた。ウエスタンブロット法の結果から、A. gypseum で約 45 kDa および A. vanbreuseghemii で約 18 kDa の分泌蛋白と交差が認められたが、N 末解析の結果から他の蛋白であることが示唆され、今回解析した蛋白は T. rubrum に特異的であると考えられた。
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© 2005 日本医真菌学会
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