日本平滑筋学会雑誌
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麻酔犬の消化管運動に対するTrimebutine maleate (TM-906) の作用
野坂 邦雄竹永 秀幸曲淵 徹雄玉木 元
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1984 年 20 巻 5 号 p. 407-412

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抄録
麻酔犬の消化管運動に対する作用を検討した結果, trimebutine maleate (TM-906) は静脈内投与および十二指腸内投与のいずれにおいても, 胃に対しては抑制ならびに亢進の両作用を示し, 小腸, 結腸に対しては亢進作用のみを示した.迷走神経切断後においてもTM-906は迷走神経切断前と同様の作用態度を示した.したがって麻酔犬の消化管運動にたいするTM-906の作用は主として末梢性の作用に基づくものと推測される.
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