2017 年 15 巻 3 号 p. 276-280
防水性マットレスカバー (以下, 防水性カバー) に対する左右結び法は三角法に比べてずれの小さい敷シーツ作成法であるか検討するために, 防水性カバーと通気性カバー上にそれぞれ作成した三角法と左右結び法について, 頭側, 足側, 左側, 右側の4ヶ所のずれ幅を測定し比較した.
防水性カバーを用いた場合は, 頭側, 足側において左右結び法が三角法より有意にずれ幅が小さく, 左右側のずれ幅に関しては有意差が認められなかった. 通気性カバーを用いた場合は, 頭側, 右側において左右結び法が三角法より有意にずれ幅が小さく, 足側, 左側のずれ幅に関しては有意差が認められなかった.
以上より, 防水性カバーにおいて左右結び法は三角法よりずれにくいシーツ作成法であることが示唆された.