日本看護技術学会誌
Online ISSN : 2423-8511
Print ISSN : 1349-5429
ISSN-L : 1349-5429
原著
利用者の身体的負担および訪問看護業務負担の軽減に資する便形状の検討―全国訪問看護ステーションを対象とした浣腸と摘便を含む排便ケアの横断的研究―
栗田 愛加藤木 真史加藤 京里菅原 啓太吉井 紀子北川 那美大久保 暢子
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 24 巻 p. 68-78

詳細
抄録

 訪問看護ステーションの排便ケアの実態から, 利用者の身体的負担および訪問看護業務負担の軽減に資する便形状を検討することを目的に, 全国の訪問看護ステーション2,537施設を対象に質問紙調査を実施した. 有効回答305件 (有効回答率12.0%) における排便ケア対象者は7,336名, うち浣腸や摘便の実施は2,612名であった. 浣腸や摘便を実施されている利用者への平均排便ケア時間は28.2分であり, 特徴的な排便ケアは, 腹部マッサージ, 摘便, 浣腸, 肛門や直腸内の刺激, 温罨法であった. また, ブリストル便形状スケールType 1~2は出血が有意に多く, Type 6~7は排便量, 排便ケア時間が多く, 定期訪問看護回数が有意に多かった. 排便ケアに伴う利用者の身体的負担と訪問看護業務の負担軽減のためには, 便形状をType 3~5に調整することが重要であると示唆された.

著者関連情報
© 2025 日本看護技術学会
次の記事
feedback
Top