2025 年 24 巻 p. 79-88
看護学実習では, 実習生の自己成長を促進するシステムの開発が求められている. 本研究では, 看護学生の学習動機づけ向上を目的としたスマートフォン用看護学実習支援アプリをノーコードツールで開発し, そのユーザビリティと教育的効果を検討した. まずA大学看護学科の3年生を対象に, アプリのユーザビリティ評価試験を実施し, スコアの算出と格付け評価を行った. 次に, 同学生および実習担当教員に急性期看護学実習内でアプリを使用してもらい, アプリの使用ログ収集, インタビュー, 学習動機づけに関するアンケート調査を実施し, 質的な分析と統計解析を行った. 分析の結果, 対象者はアプリのユーザビリティを高く評価し, 実習における有効性を認識していると考えられた. また, アプリを使用する実習を経て, 実習生の内発的動機・外発的動機が向上する傾向がみられた. アプリを使用する実習のさらなる改善には, 環境面の整備, アプリのインターフェースや事前案内の見直し, アプリの機能面の拡充が必要と考えられた.