日本看護技術学会誌
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研究報告
10分間の周期的なリズム刺激が覚醒意識レベルに及ぼす影響
廣井 寿美金子 有紀子柳 奈津子小板橋 喜久代
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2010 年 9 巻 2 号 p. 29-38

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抄録
 乳幼児の背中をトントンと刺激する入眠の援助は,古くから日常的に行われ,その経験的効果が知られている.これは,マッサージとは異なるリズミカルな刺激であり,一定の周波数をもつ振動である.この周期的なリズムによる刺激が及ぼす覚醒意識レベルの変化とリラクセーション効果を検証するため,健常な女子学生 43名を対象に因果仮説検証実験を行った.それぞれの被験者に対し,介入実験と対照実験の両方を行った (クロスオーバー法).介入実験は,右側臥位の被験者の背部に対して,約 0.33~0.67 Hzのリズム刺激 (約 30回 / 分) を 10分間行った.対照実験は刺激を行わず右側臥位で 10分間臥床した.自律神経活動は,介入実験に LF/HF,HRの低下が認められた.実験開始 1分後の BIS indexで,両実験間で有意差が認められた.リラックス尺度,JUMACL,内省報告より,リラックスを示す結果が得られた.交感神経活動の鎮静化が示唆されるとともに,主観的なリラックス効果が得られたと考える.
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© 2010 日本看護技術学会
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