NEUROINFECTION
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シンポジウム4「小児の急性脳症の診療最前線」
小児の急性脳症の概念と疫学
奥村 彰久
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2025 年 30 巻 1 号 p. 84-88

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抄録

急性脳症は小児の重要な神経救急疾患として重要である。一般に、急性に発症し24時間以上持続する意識障害を特徴とすると理解されており、脳炎・髄膜炎とは区別される。COVID-19 のパンデミックは小児の急性脳症の発症状況に影響を与えた。オミクロン株流行期に小児の COVID-19 関連急性脳症が増加し、けいれん重積型二相性脳症(AESD)や劇症脳浮腫型脳症(AFCE)など重篤なタイプが多くみられた。小児の急性脳症の疫学では、COVID-19 流行前は年間約500例の急性脳症が発生していたが、流行後は減少した。特にインフルエンザ関連脳症は激減したが、HHV-6/7 関連脳症はほぼ変わらなかった。一方、multiplex-PCR の普及によりパレコウイルス関連脳症などの診断率向上が期待される。

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© 2025 日本神経感染症学会
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