栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
加工食品の褐変現象に関する研究
(第1報) モデル・システムによる褐変の検討
泉 清岩崎 照雄
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1959 年 11 巻 6 号 p. 362-365

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抄録
(1) 干大根の遊離糖類および遊離アミノ酸をペーパークロマトグラフィーにより検索した結果, 遊離糖類としてラムノース, フラクトース, グルコースおよびシュークロースを, 遊離アミノ酸としてロイシソ, バリン, メチオニン, アラニン, グルタミン酸, アスパラギン酸, アルギニンおよびヒスチジンを認めた。
(2) これらの検索された糖類, アミノ酸ならびにL-アスコルビン酸の純品を用いて褐変の検討を行つた結果, (a) フラクトースーメチオニン系, (b) グルコースーリジン系, (c) L-アスコルピン酸-ヒスチジン系の褐変度が比較的大きく, 殊にL-アスコルビン酸-ヒスチジン系の褐変が特異的であつた。
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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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