抄録
日常よく用いる野菜類及びキノコ類74種類の総コリン量を硝酸加水分解法によるライネッケ塩法で定量し, 検討を加えた。分析試料中ではキノコ類, 豆類茎葉菜類がコリンに富むが, 特に興味深いのは, アレルギー誘発性食餌とされているクワイ, 里芋, 長芋, タケノコ, キノコ類などの総ゴリン量がいつれも多いこと, 子持カンラン, 花ヤサイのコリン含量が他の野菜にくらべて非常に高いこと, ソラマメのヘソ部に異常に高濃度のコリンが含まれていることなどである.
また, ペーパークロマトグラフィーを用いて, 植物cho1inereineckateの純度を調べ, 本法で用いた定量法に他物質が殆んど干渉しないことを証明した。
終りに終始御指導を頂いた学部長西本卯三博士, 農学部下村弘教授, 絶えず御援助下さつた久保利夫教授, 申村定市講師, 水方昭氏, 葛上久氏並びに桃花塾の諸氏に厚く感謝致します。