(1) 無細胞抽出液 (GAD) の至適pHは5.0である。
(2) 基質 (GA) の濃度を種々変更して酵素反応速度に及ぼす影響を検討し, その結果Km値は3.85×10-3Mであった。
(3) 阻害剤のうちNH2OH, セミカルバザイド, KCNが完全阻害をするところから, 本酵素はPyridoxal phcsphateを助酵素とすることを推定した。
(4) 酢酸酸性による本酵素の沈澱は少しの損耗もなく遂行されるところから, 本酵素の精製に有効である。
(5) この沈澱をM/50燐酸ソーダに溶解した液につき酵素の耐熱性を検討し, 65℃以上では完全に失活することを知った。