栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
牛乳中の還元性物質について
森 日出男
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1963 年 15 巻 6 号 p. 457-458

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抄録
(1) 加熱乳はフェリシアン化物還元物質が増加し, これにより市乳に脱脂粉乳を混入したのを検出しうると考えられているが, この実験においては市乳と脱脂粉乳の間に差はなかった。
(2) 脱脂粉乳が著しく品質低下したものは還元性物質が多いことを示している。
(3) ミルクを加熱するとこの実験の2時間までは還元性物質は増加を続けていく。この点に関しては諸説があるが, なお牛乳の濃度によっても態度が違うようであり目下研究中である。
(4) 還元性物質自体に関しては, Cysteine, Vitamin Cなどが考えられこの点についても目下研究中である。
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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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