栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
スレオニンの栄養に関する研究 (第1報)
シロネズミの臓器などによるスレオニンの分解
山下 道子桜井 芳人
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1966 年 19 巻 3 号 p. 167-170

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抄録

1. シロネズミの肝臓ホモジェネートでは, スレオニンは分解されないが, メチオニンはよく分解され, バリンおよびリジンはスレオニンとメチオニンの中間の分解率を示した。心臓ホモジェネートでも同様であった。腎臓ホモジェネートは肝臓ホモジェネートに比べてこれら4種のアミノ酸の分解力は弱かった。筋肉ホモジェネートおよび血液によっては, 4種のアミノ酸はいずれもほとんど分解されなかった。
2. スレオニンに肝臓ホモジェネートを加えて0.1Mトリス塩酸緩衝液pH 8.0中でインキュベートするさいに, PALPを添加するとスレオニンは分解するようになった。しかしビタミンB6の他の型および他のビタミンは効果がなかった。
3. シロネズミにビタミンB6添加飼料を与えて飼育した場合には, 肝臓のスレオニン分解力が高まり, 反対にビタミンB6を欠乏させた場合には, スレオニン分解力は低下した。

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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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