1968 年 20 巻 5 号 p. 382-386
成長期ラットを用い, 各試験群の飼料中Ca, P量を一定にし, タンパク質とMgレベルを変えたときのCa, PおよびMgの出納を観察した。
飼料中タンパク質レベルが同一のとき, Ca出納は飼料中Mgレベルに影響されなかったが, P吸収率および尿中排泄率は低Mg食摂取群で高くなった。またMg出納では, 高タンパク-低Mg食のとき吸収率の低下をみた。
飼料中Mgレベルが同一のとき, 低タンパク食においてCa, Pの吸収率の低下およびCaの尿中排泄率の増加をみた。Mg出納については, 低タンパク-高Mg食のときMg吸収率は高く, 高タンパク-低Mg食ではMg吸収率の低下をみた。