栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
保存料デヒドロ酢酸および食用色素紫色1号のでんぷん分解酵素, たん白分解酵素ならびに脂肪分解酵素活性に及ぼす影響について
後藤 たへ遠藤 一木須 靖子加藤 節子
著者情報
ジャーナル フリー

1972 年 25 巻 6 号 p. 480-483

詳細
抄録

保存料デヒドロ酢酸はでんぷんに対するタカジヤスターゼおよびα-アミラーゼの活性を1/2以下に低下させる。同様に油脂の乳化液に対するリパーゼの活性もデヒドロ酢酸は約12%低下させる。ただし, デヒドロ酢酸はたん白質エデスチンに対するペプシンの活性には低下作用を示さなかった。
許可タール色素紫色1号はでんぷんに対するタカジヤスターゼおよびα-アミラーゼの活性を約20%に低下させる。また, 紫色1号のエデスチンに対するペプシンの活性はおよそ10%の程度に低下させた。

著者関連情報
© 社団法人日本栄養・食糧学会
前の記事 次の記事
feedback
Top