1975 年 28 巻 9 号 p. 503-505
1) シイタケの抽出物をイオン交換樹脂のDowex50X8のカラムで処理し, ついでDowex 1-X8のカラムに移して0.005Nギ酸で展開し, 流出液の260nmの紫外部吸収を測定することによってエリタデニンを定量した。
2) シイタケ中のエリタデニン含量は, 傘の部分が60~70mg% (乾物) で柄の部分の40mg%より多く, ドンコと香信の間にはほとんど差は認められなかった。
3) シメジ, キクラゲ, エノキタケ, ナメコにはエリタデニンは検出されず, 西洋マッシュルームでは0.7mg%の微量が検出された。