目的:脳卒中片麻痺者に対して、歩行補助ロボットを用い、その経過の中で難易度調整の工夫を行い、異常歩行パターンの改善を認めたため報告する。
対象:17病日に当院の回復期リハビリテーション病棟へ入院された右視床出血を呈された40歳代男性である。
方法:歩行補助ロボットを用いた歩行練習を中心に理学療法を実施し、短下肢装具(以下、AFO)に移行する過程で、異常歩行パターンが再び出現したため、難易度調整として膝ロックを解除した長下肢装具(以下、KAFO)を使用した。
結果:麻痺側の筋力やバランス機能は改善し、72病日に杖歩行自立となり、歩行速度や歩容も改善した。
結論:歩行補助ロボットによる歩行練習は、歩行の再獲得に貢献した。ロボットを使用した歩行から、AFOによる平地での歩行に移行する際の難易度調整の方法として、膝関節のロックを解除したKAFOを用いることは有効な一つの手段として思われた。