荷主企業が物流業務のアウトソーシングを物流事業者などに委託する3PL(サードパーティロジステ ィクス)市場は、規制緩和の追い風のもとに2000 年代に入り、急速に発展し、定着してきている。しかしな がら、3PL は草創期から成熟期に向かいつつあり、近年はLLP(リードロジスティクスプロバイダー)やコン トラクトロジスティクスなどの新しいビジネスモデルが登場し、 実働率、実車率、積載率、運行効率などの 運送関係のKPI(重要業績評価指標)の向上などを念頭に置いた大手企業によるM&A が活発化している。そ こで本稿では3PL ビジネスの現状と展望について包括的に紹介し、あわせて運行効率の向上を図るメリット について、シミュレーションを行い、その結果について考察を行う。