本研究は,国会において「地域共生社会」がどのように語られ,どのような語彙群と接続しながら展開してきたのかを明らかにすることを試みたものである.1947 年から2025 年までの国会議事録から当該語を含む発言を抽出し,KH Coder により頻出語分析・時期別比較・共起ネットワーク分析を行った.分析の結果,同概念は①理念的・探索的段階②制度化・法制化段階③運用・実装段階の三段階に区分でき,関連語彙の中心が理念表現から制度や体制整備に関する語へと移行していた.また,全期間において支援や地域などの語が安定して確認され,概念が特定の対象に限定されず用いられてきたことが示唆された.これらの結果から,「地域共生社会」は時期ごとに異なる政策語彙群と接続しながら国会で用いられてきたことが示唆された.
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