日本情報ディレクトリ学会誌
Online ISSN : 2436-5629
Print ISSN : 1882-9252
19 巻, 1 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 2021 年 19 巻 1 号 p. 2-9
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/16
    ジャーナル フリー
    車酔いに関する研究は自動車の誕生以降数多く実施されている。車酔いの要因は、前庭器官や体性感覚などのように心理的な側面に着目するものが多く、行動的要因となる視覚情報を対象とした研究は少ない状況である。そこで本研究では心理的な要因は除外して、人の視点の動きのみに着目をした。視線追跡装置を装着した被験者から得られた視線動向のデータをAIツールの1つであるランダムフォレスト法によって自動的にディレクトリ構造に分類を行なった。これにより得られた構造の全体像を俯瞰することによって、車酔いをしやすい人と、車酔いをしにくい人の特徴を明らかにした。さらにこの特徴量に基づいてモデルを作成し、車酔いをしやすい人を自動判定できることを確認した。これを応用することによって車酔いをしやすい人に対して、酔いを解消させる視線動向のアドバイスが行えるようになる。
  • 2021 年 19 巻 1 号 p. 76-85
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/16
    ジャーナル フリー
    本稿の目的は,儒教思想に大きな影響を享受した二宮尊徳の思想と仕法と呼ばれる財政改革と財政再建を分析考察し,後世への貢献に関して,若干の考察を試みる事にある。
  • 2021 年 19 巻 1 号 p. 86-93
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/16
    ジャーナル フリー
  • 2021 年 19 巻 1 号 p. 10-15
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/16
    ジャーナル フリー
    2020年は世界的にコロナ禍に見舞われ、ライブ・エンタテインメントの業界は、大きな打撃を受け、インターネットを用いたライブ配信を行う動きが広がった。本論文では、ライブ配信ビジネスを行うために必要な、有料ライブ配信プラットフォームのビジネスモデルについて、ケースメソッドを用いて検討するとともに、定額制動画配信サービスのビジネスモデルとの比較により吟味した。 結果、有料ライブ配信プラットフォームのビジネスモデルにおいて、著作者との関係は、著作者が主であり、その主体的な著作者に対して、多様なサービスを提供していることがわかった。さらに、有料ライブ配信プラットフォームにおいては、大規模な配信を実現するという共通の目標に向けて、複数の有料ライブ配信プラットフォームによる協調的ビジネスモデルが選択されていることがわかった。
  • 2021 年 19 巻 1 号 p. 16-25
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/16
    ジャーナル フリー
    Complement という文法用語は、現在では「補語」という訳語で「5文型」の「第2文型」と「第5文型」の述部の不完全性を補うのに必要とされるとされる。先行研究では、Complement が日本で初めて紹介されたのは、斎藤(1893)であるとされた。本稿では、日本の英文法書にみられる Complement の起源を Cox(1880)まで遡上し、その導入の背景と統語的な問題点について考察する。
  • アクター・独自施策・効果性に着目して
    2021 年 19 巻 1 号 p. 26-35
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/16
    ジャーナル フリー
    本研究は,日本の都道府県および政令指定都市における外国語教育の実態について,特にアクター,独自施策,政策の効果性の3点に着目し,筆者が実施したアンケート調査により明らかにすることを試みるものである。1990年代以降の地方分権改革により,自治体の自律性について多くの研究が行なわれてきた一方で,個別教科の政策としてどのような取り組みがなされており,それは誰の影響力が働いたもので,どの程度有効に作用しているのかは必ずしも明らかではない。本研究では,都道府県と政令市に焦点をあて,一般市区町村について分析した先行研究と比較しながら質問紙調査の結果を分析した。主な結果として,①中央政府の影響力は大きいものの,教育長の影響力も同程度に高く認識されているなど,多元的な構造が示唆された。②検討した独自施策については自治体間で差異が観察された。③効果性については,政令市の方が高い結果となった。
  • 親の新聞購読習慣とニュースに対する興味関心の検討
    2021 年 19 巻 1 号 p. 36-43
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/16
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は、親の新聞購読習慣とニュースに対する興味関心が新聞閲読行為に及ぼす影響と、新聞閲読行為が学力に及ぼす影響を実証的に明らかにすることである。大学生(N=417)を対象とした質問紙調査の結果、親の新聞購読習慣があり、ニュース全般への興味関心が高いほど、新聞閲読記事数が多いことが明らかになった。また、新聞閲読記事数が学力の指標となる偏差値に正の影響を与えていた。全体の構造をみると、大学生の新聞閲読行為は、親の新聞購読習慣とニュース全般への興味関心によって規定されており、これらの要因が新聞閲読行為を経由して偏差値へと間接的に働きかける効果も示唆された。
  • 2021 年 19 巻 1 号 p. 44-51
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/16
    ジャーナル フリー
    国際物流のグローバル化が進展するなかで,関税障壁は低くなり,さらにICT 化の導入が進み,輸出 入プロセスは簡素化される傾向にある.しかしながら,その一方で輸出に関するリスクにも注目が集まるよ うになった.これまでは容易に輸出されなかった高性能の工業製品や素材,部品などが発展途上国,新興国, さらには「ならず者国家」にも輸出される機会が増えてきたのである.そしてその流れの中で,米国,ある いは米国の同盟国に対するテロ,攻撃,紛争などが相次いで発生することになった. そこで研究では規制強化された輸出管理業務の一連のプロセスを通して,国際物流における出荷プロセス に大きな負荷があることを確認し,あわせて貿易関連の組織改革を提案し,そのためのスケジュール管理シス テムを構築して、シミュレーションを行う.
  • 2021 年 19 巻 1 号 p. 52-60
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/16
    ジャーナル フリー
    荷主企業が物流業務のアウトソーシングを物流事業者などに委託する3PL(サードパーティロジステ ィクス)市場は、規制緩和の追い風のもとに2000 年代に入り、急速に発展し、定着してきている。しかしな がら、3PL は草創期から成熟期に向かいつつあり、近年はLLP(リードロジスティクスプロバイダー)やコン トラクトロジスティクスなどの新しいビジネスモデルが登場し、 実働率、実車率、積載率、運行効率などの 運送関係のKPI(重要業績評価指標)の向上などを念頭に置いた大手企業によるM&A が活発化している。そ こで本稿では3PL ビジネスの現状と展望について包括的に紹介し、あわせて運行効率の向上を図るメリット について、シミュレーションを行い、その結果について考察を行う。
  • 2021 年 19 巻 1 号 p. 61-68
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/16
    ジャーナル フリー
    スーパーマーケットのチェッカー業務のOJT 訓練において、OJT 学習モデルを活用し、OJT とOff-JT が有機的に連環した試行教育訓練プログラム(初期・中期・完成期段階)を提案した。 本研究では、中期段階の教育訓練プログラムを実際の企業の研修で試行し、効果の検証を行った。 その結果、自分が現場という実践共同体の中で理念に基づき、どのような役割を担っているのかが理解され ていることが示された。また、自分が何者になりつつあるのかという認識が中期段階の教育訓練プログラム で促進された。中期段階の教育訓練プログラムは、企業内での集合教育という位置づけであり、集団の中で 個々人が主体的に継続して成長できる仕組みづくりに留意した。
  • 2021 年 19 巻 1 号 p. 69-75
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/16
    ジャーナル フリー
    Recently more attention was being paid to landing community-based tourism as regional promotion. Thus in order to make good use of tourist attractions, it would be important to consider the role of sightseeing guides who introduce the attractiveness of the region to tourists. In this study, I examined, in terms of learning, the Education & Training Program for sightseeing guides who are supposed to be the leaders of the landing community-based tourism. Applying OJT learning model, I suggest an initial stage of the Education & Training Program, linking OJT and Off-JT together.
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