日本口腔診断学会雑誌
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臨床報告
歯槽骨に発生した歯原性角化囊胞の2例
小松 祐子宮本 郁也飯島 伸山谷 元気大橋 祐生角田 直子阿部 亮輔石橋 修武田 泰典山田 浩之
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2020 年 33 巻 1 号 p. 66-70

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抄録
これまで,歯槽部に限局して生じた歯原性角化囊胞(OKC)の報告はない。今回,歯槽部に限局して生じたOKCを2例経験したのでその概要を報告する。症例1;画像検査で第一・第二小臼歯の歯根間に類円形の透過像を認めた。症例2;画像検査で犬歯と第一小臼歯の歯根間に類円形の透過像を認めた。いずれも病理組織学的にOKCの診断であった。このようなOKCは報告がなく,術前の臨床診断では周辺性歯原性角化囊胞や側方歯周囊胞との鑑別は困難であった。
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