抄録
本稿では, Web上の情報を自動獲得して利用する意思決定支援システムを取り上げ, Webが意思決定支援の研究領域に与えるインパクトについて論じる. Web上の最新かつ豊富なデータは, 意思決定問題の把握において, 極めて大きな効果を果たしうる. しかしながら, このためには情報を収集し統合し, そして, ユーザとインタラクションすることが必要となる. 本稿では, こうしたWeb, データ, ユーザの3つの相互関連について, 意思決定の過程と, 意思決定支援システムという2つの視点から具体的に論じる.