知能と情報
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原著論文
距離画像センサを用いた人物の流動情報計測に関する研究
安彦 智史田中 成典村本 晋一上谷 弘平若林 克磨
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2011 年 23 巻 4 号 p. 513-527

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抄録

人や物の交通流動情報は,交通計画やエリアマーケティングなどの都市計画を行う場合の社会基盤情報として広く利活用されている.しかし,交通流動情報は,公共交通機関の利用者のアンケート調査によるものや,街角での調査員の目視計測に頼っているが,これらは多大なコストが生じる問題がある.そのため,レーザーセンサやデジタルビデオカメラを用いて交通流動情報を自動的に計測するための研究が行われている.前者のレーザーセンサを用いた方法では,あらゆる環境でも高精度に移動体の交通計測を行うことが可能であるが,そのアピアランスの情報を取得できず,移動体自体の正確な属性情報を把握できない.一方,後者のデジタルビデオカメラを用いた方法では,移動体のアピアランスの情報を取得し,解析することができるが,照明変化や日照変化といった撮影環境の変化や移動体の重なりによるオクルージョンが生じた環境下では計測精度が低下する問題がある.そこで,本研究では,人物だけに焦点を当てて,レーザーセンサとデジタルビデオカメラの特性を加味した距離画像センサを用いることで,難しい撮影環境やオクルージョンが生じる環境下においても,属性情報を付与した正確な人物の流動情報の計測と取得を実現する.

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© 2011 日本知能情報ファジィ学会
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