知能と情報
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原著論文
移動体除去した平面パノラマ画像の自動生成に関する研究
-最適な背景画像の推定方法-
谷口 寿俊西田 義人田中 成典加藤 雄大
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2011 年 23 巻 4 号 p. 528-540

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抄録

近年,デジタルカメラの普及と画像処理技術の発達に伴い,パノラマ画像を容易に撮影できるようになった.パノラマ画像は,広範囲の風景を一枚の画像で表現でき,建物や道路などの構造物を容易に把握できることから,建設業務の進捗記録や成果品に利用されるなど,需要も飛躍的に高まっている.しかし,施工時や完成時の構造物に関係のない重機や作業員がパノラマ画像に映り込んでいては,正確な進捗管理や精緻な品質検査を実現する上で好ましくない.そこで,本研究では,デジタルビデオカメラを用いてフリーハンドで撮影したデジタル動画像の時系列特性を利用して,複数の時系列デジタル画像から背景に最も適した画像を見出し,結果的に移動体を除去した平面パノラマ画像を自動生成する手法を提案する.まず,デジタル動画像から取得したフレーム画像に対して位置あわせを行う.次に,補正後のフレーム画像から STV(Spatio Temporal Volume)を生成する.最後に,STVのEPI(Epipolar Plane Image)から背景画素を推定することで,移動体を除去した平面パノラマ画像を生成し,本研究手法の有効性とパノラマ画像の有用性を確認する.

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© 2011 日本知能情報ファジィ学会
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