知能と情報
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光遺伝学(Optogenetics)
鈴木 正樹
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2015 年 27 巻 1 号 p. 26

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抄録

光遺伝学とは,自然科学の一分野である.光学と遺伝学を融合した研究分野であり,神経細胞の機能を解明することを目的としている.この分野の特徴は,神経細胞の活動を高精度に制御し,その活動を高解像で観察できる点にある.遺伝子工学を利用して細胞に感光性を持たせた後,この細胞に特定の光を照射することで,所望の神経細胞を興奮・抑制する手法を利用している.所望の神経細胞を興奮・抑制する手法としては,光遺伝学の他に,電気刺激による手法と,薬理学的手法,そして特定の遺伝子を欠損させる手法がある.電気刺激による手法は,特定の神経細胞のみを興奮・抑制できない.また,薬理学的手法は時間的精度が低い.さらに,特定の遺伝子を欠損させる手法は,他の神経による機能補完などの影響を排除できない.光遺伝学はこれらの欠点を全て補っており,特定の神経細胞の活動を高速に制御できる.その結果,自由行動下の動物において特定の神経活動のみを制御可能である.2010年に Nature publishing group によって全分野の中から,最も優れた研究手法として Method of the Year に選定されている.

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© 2015 日本知能情報ファジィ学会
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