知能と情報
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単一慣性センサを用いた競泳指導サポートシステム:プロトタイプ構築とその評価
高橋 弘毅小林 幹京大前 佑斗酒井 一樹秋月 拓磨塩野谷 明
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2020 年 32 巻 1 号 p. 544-549

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抄録

我々は,単一慣性センサを活用した初級から中級競泳選手向けの競泳指導サポートシステム構築を目指している.本論文では,計測したセンサデータを可視化し,推定した試技中の泳動作(ストローク・ターン)の時間情報などを表示する競泳指導システムのプロトタイプを構築した.プロトタイプに実装した泳動作推定手法には,先行研究の成果を組み込んだ.構築した競泳指導サポートシステムのプロトタイプについて,可視性,有効性,信頼性を評価するアンケート調査を実施した結果,ストローク・ターンのタイミングの推定誤差には様々な意見があるもののストローク・ターンの回数や所要時間を確認できるプロトタイプシステムは,実際のトレーニング現場で求められていることが示唆された.

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© 2020 日本知能情報ファジィ学会
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