知能と情報
Online ISSN : 1881-7203
Print ISSN : 1347-7986
ISSN-L : 1347-7986
原著論文
対話型遺伝的アルゴリズムによる実在人物のように感じられるペルソナデザイン
別宮 玲三井 和男
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 32 巻 1 号 p. 653-662

詳細
抄録

本研究の最終目的は,ペルソナデザインに必要な蓄積情報や技術の乏しい新規企業や小規模な企業でもペルソナマーケティングを可能とするフレームワークを構築することである.特に本論文では,実在人物のように感じられるペルソナを容易にデザインすることを目標に,対話型遺伝的アルゴリズムによるシステムを開発した.本システムでは,ユーザはシステムによって生成される少数のシナリオを評価するだけで良い.そのため,ペルソナデザインに不慣れなユーザにも抵抗なくペルソナのシナリオ生成が可能となっている.ペルソナの利用者および対象セグメントに属する100名による評価実験の結果,本システムが実在人物のように感じられるペルソナデザインに有効であることがわかった.

著者関連情報
© 2020 日本知能情報ファジィ学会
前の記事
feedback
Top