2024 年 36 巻 1 号 p. 522-526
現在,観光情報を収集する手段として,インターネットを利用する事が当たり前となってきている.従来,旅行に関する情報は,旅行雑誌・テレビ・旅行代理店などから収集していた.しかし,インターネットの普及に伴い,それらに代わってネット検索による観光情報取得が行われている.また,観光地を訪れた来訪者が,その体験を SNS などに書き込んでいる.観光客増加のために,SNSを含めたネット上の情報分析が必要になってきている.本研究では,Web上に存在する膨大なデータから,観光推進や地域振興などで活用するために観光情報を収集する.収集したデータに対してテキストマイニングによる分析を行う.その結果をもとにして,有益な知見・知識を抽出する事を目的としている.本論文ではコロナ禍と非コロナ禍における観光情報の違いについて分析を行う.SNSなどで発信される情報に違いがあるかどうかを検討し,比較を行った.