2024 年 36 巻 2 号 p. 631-639
近年,オンラインコミュニケーションが盛んに行われるようになるにつれ,炎上やネットいじめなどの問題が起こるようになってきている.このような問題を避けるためには,コメントの発信者が発信相手の状況を客観的に理解し,発信したコメントによる影響を考えられるようになることが大事と考えられる.そこで本研究では,コメントの受け手の精神負荷の量を推定し可視化するとともに,その量に応じた悪口投稿の発信を抑制するアシスタントメッセージを提示できるシステムを提案する.実験により,システムが推定する精神負荷の量と,提示するメッセージによる悪口投稿の発信抑制効果との関係を検証した.