大規模言語モデルの登場により,ユーザの対話システムへの対話意欲の課題が解消されつつあるが,まだ十分とはいえない.ユーザの対話意欲を向上させるためには,対話システムによる共感的応答が有効であるとされている.また,繰返し発話には共感を示す機能があり,ユーザの対話意欲の向上に影響を与えると示唆されている.そこで,本研究では共感機能を持つ繰返し発話に着目し,対話ロボットによる繰返し発話の多様性がユーザの対話継続欲求に与える効果を検証する.GPT-4をベースに,繰返し発話を自動生成する雑談音声対話ロボットを構築し,対話実験を行った.その結果,ロボット行動特性不安感が強い被験者ほど,多様性の十分に高い繰返し発話を生成する対話ロボットに対する,被験者の知覚された共感及び対話継続欲求の評価が有意に高いことが確認できた.