2025 年 37 巻 4 号 p. 671-679
テレビCMの放送スケジューリングは手作業で行われており,作業の効率化と自動化はテレビ局の重要な課題である.本研究では,CM放送スケジューリングの一括作案の自動化を目指し,作案タスクを4種類の0-1整数計画問題としてモデル化し,その問題の解の特性を評価している.提案モデルの中でも特に,週分割モデルは月の前半の週から放送枠を使用することを,貪欲法モデルはすべての放送枠を一定割合で使用することをそれぞれ目的としている.国内のテレビ局で実際に実施されたデータをベースとした1ヶ月分の作案用データを用いた評価実験から,どの提案モデルも指定された契約の目標GRPを概ね達成する解を出力可能なことを明らかにしている.さらに,設計の意図どおり,週分割モデルは月の前半の週から放送枠を使用する傾向があり,貪欲法モデルは全体・週・曜日の各観点ですべての放送枠を一定割合で使用する傾向があることを確認している.