2021 年 34 巻 4 号 p. 252-258
垂直的に骨造成を行う際,Guided bone regeneration(GBR)法は最も汎用性の高い手法と考えられている.
垂直的に増大された骨は短期的にはボリュームの減少を認め,長期的には既存骨とおおむね同様の辺縁骨の吸収を示す.しかし,実際の臨床では獲得された新生骨の維持だけではなく,患者の口腔内で達成された機能と審美性が長期的に維持されることが重要である.
本稿ではGBR法施術後8年以上フォローアップした2症例と文献レビューを通して,垂直的骨造成の長期予後について解説する.