2022 年 35 巻 1 号 p. 3-8
インプラント周囲炎は,バイオフィルムに起因する炎症性疾患で進行するとインプラントの脱落を誘発する.その予防のためには,プラークコントロールを主体としたメインテナンスが重要と考えられる.そこで,インプラント治療後にメインテナンスを続けた場合と受けなかった場合の予後を比較した文献の検索を行った.検索の結果,3編の後ろ向きコホート研究がヒットし,それらを引用した.3編すべてにおいて,メインテナンスを5年以上続けたインプラント患者と比較してメインテナンスを行わなかった患者において,インプラント周囲炎の発症率が高かった.以上のことから,インプラント治療後の口腔衛生を主体としたメインテナンスの継続は,インプラント周囲炎予防のために重要であるので,強く推奨される.