日本口腔インプラント学会誌
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調査・統計・資料
訪問看護師の口腔アセスメント・ケア実施とインプラントの知識・認識の実態調査
関 真理子晴佐久 悟谷口 祐介柳 束加倉 加恵城戸 寛史
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2025 年 38 巻 3 号 p. 227-235

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抄録

訪問看護師の口腔アセスメント・ケア実施状況,インプラントの知識・認識,およびそれらの関連因子を調査し,在宅医療での歯科・看護連携の問題点抽出と推進材料を得ることを目的とした.福岡県内の訪問看護事業所312施設に勤務している訪問看護師を対象とし,Webアンケート調査を行った.66名(21.2%)がアンケートに回答した.口腔アセスメント,口腔ケアの実施割合は,それぞれ56.1%,54.5%であった.50%以上の対象者がインプラント周囲炎・周囲粘膜炎,治療後のメインテナンスの必要性の知識がなかった.60%以上の対象者がインプラント上部構造の不具合やインプラント体の動揺を見分けることができないと回答した.口腔アセスメント・ケアの実施は,インプラントの知識・認識と関連し,また,歯科医師・歯科衛生士の連携レベルと関連した.40%以上の訪問看護師が口腔アセスメント・ケアを実施していないことから,在宅高齢者の口腔疾患予防・早期発見,誤嚥性肺炎予防のために,さらなる普及が期待される.また,インプラントの知識,異常をアセスメントする認識が低いことから,インプラントに関する情報提供の必要性が示唆された.歯科医療従事者の訪問看護師へのインプラントに関する情報提供とさらなる連携が,訪問看護師の口腔アセスメント・ケアをさらに推進し,インプラント異常のアセスメント能力の向上,歯科紹介にもつながる可能性が示唆された.

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