日本口腔インプラント学会誌
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特集 インプラント治療における周術期管理と併発症対策
インプラント治療における神経損傷の診断と治療
佐々木 研一
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2026 年 39 巻 1 号 p. 15-26

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抄録

以前は,歯科を含め頭頸部領域では顔面神経麻痺などの運動神経麻痺に焦点が当てられ,知覚神経に関する報告はきわめて少なかった.近年はQOLが盛んに叫ばれるようになり,知覚神経である下歯槽神経や舌神経麻痺(障害)に関する報告増加してきた.これらは生活の質を大きく阻害することが問題視され,歯科医療においても大きく取り上げられるようになった.その多くは,下顎智歯抜歯やインプラント手術に起因する機械的な下歯槽神経障害の報告が多い.特にインプラントに関しては,下歯槽神経が主な損傷神経であり,より安全に手術が行えるようにCTやガイデッドサージェリーが普及しつつあるものの,神経障害の減少傾向にはない.下歯槽神経や舌神経の位置を術者が十分に把握していないことが大きな要因であると同時に,不適切な手術器具の取り扱いに起因していることが多い.本論文では,インプラント治療を行う歯科医師にとって最低限理解しておくべき知識,特に下歯槽神経の解剖学的特徴,障害部位と損傷程度の診断,機械的神経損傷の分類と内容,分類を用いた対応,神経損傷を起こした場合の対応,損傷を予防するための知識,手術的対応ならびに薬剤の使用方法などについて述べる.

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