日本口腔インプラント学会誌
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調査・統計・資料
日本口腔インプラント学会の「口腔インプラント治療相談窓口」に関する12年間のアンケート調査報告
阪本 貴司吉村 篤利丸川 恵理子西村 正宏中本 哲自津賀 一弘佐藤 裕二岸本 博人加藤 英治懸田 明弘細川 隆司
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2026 年 39 巻 1 号 p. 63-70

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抄録

日本口腔インプラント学会の口腔インプラント治療相談窓口が2013年3月に開設されて以来,現在までに2015年,2017年,2018年,2019年,2021年,2023年,2025年と7回のアンケート調査を行った.今回,口腔インプラント治療相談窓口の実態を把握するために,12年間のアンケート調査の結果をまとめた.平均回答率は81.9%,平均相談件数は59.4件であった.相談内容は,他院での治療内容に関する相談が最も多く,次に治療内容(手術・補綴方法)についての相談が多かった.2023年と2025年の2回のみ行った調査結果であるが,相談窓口経由以外での相談内容は,治療内容(予後・保証・成功率など)についての相談合計が47件27.3%と最も多かった.今後相談が増えると考えられる内容については,治療後の経過不良(インプラント周囲炎・撤去希望・自然脱落)が52 件28.9%と最も多かった.これらの相談者はインプラント周囲炎の末期的な状態と考えられ,長期経過のインプラント患者が増加していることが理由と考えられた.また転院希望も32件17.8%と2番目に多かった.これには,施術した歯科医の高齢化などによる閉院も含まれている.超高齢社会の日本の課題を反映している.今回の調査結果から,相談内容が多種多様化していることが明らかとなった.SNSでの情報によって,患者の知識も豊富になっているため,さらに多様化すると考えられる.今後も,患者から信頼されるインプラント治療の構築の一助となるように,本学会は相談窓口を継続し,さらに充実していく必要がある.

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