日本口腔インプラント学会誌
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特集 AIとロボティクスが切り拓く歯科医療の未来
生成AIを用いたインプラント治療:インフォームドコンセント支援システムの設計
西田 健西田 くらら正木 千尋
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2026 年 39 巻 2 号 p. 83-89

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抄録

インプラント治療は,画像診断,外科的計画,補綴設計,リスク評価,費用・期間見積りなど複数領域にまたがる意思決定から構成される.一方で患者には,治療選択肢や併発症・偶発症・合併症リスク,費用の妥当性,生活背景を踏まえた相談ニーズが存在するが,診療時間やプライバシーの制約により十分な対話が困難な場合がある.そこで本稿では,診断や治療方針を代替しないことを前提に,生成AIを用いたインフォームドコンセント支援システムの設計案を提示する.事前知識を参照して応答を生成するRAGを,役割と制約を明確化したAIエージェントにより制御する構成を想定し,根拠提示,不確実性の明示,専門的判断が必要な場面での応答抑制を組み合わせた安全性重視の設計を志向する.さらに,知識基盤を公開エビデンス,抽象化された臨床知識,制度・地域情報の三層に分離し,法制度に配慮した運用を前提とする.本稿は有効性の実証ではなく,医療分野における生成AI活用の設計論点と要件を整理するものである.

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