日本口腔インプラント学会誌
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原著(基礎研究)
上部構造への咬合接触点がカラー部のひずみに及ぼす影響
関矢 泰樹名取 健寿梨本 正憲伊藤 聖米田 隆紀森 亮太坂本 智彦伊藤 充雄
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2026 年 39 巻 2 号 p. 98-106

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抄録

目的:傾斜埋入したインプラントの上部構造に対して,咬合接触点がひずみ,たわみおよび間隙の形成へ与える影響を検討することを目的とした.

材料および方法:インプラントは強ひずみ加工材のチタン(ZAPP)を用い,直径4.4mm,長さ18.95mmにて製作し,上部構造は焼き入れ鋼(SK4F,山陽特殊鋼)で長さ18.5mm,幅8mm,高さ8mmにて製作した.ひずみの測定は傾斜10°,20°,30°のインプラントにひずみゲージを用い,万能試験機にて50Nから800Nまで行った.咬合接触点は下顎第一大臼歯の幅径12mmに従い,上部構造の中心部をC点およびC点から傾斜方向の反対側の6mmに位置するA点と,3mmのB点とした.間隙の観察と幅の測定はCTにて行った.測定は各5個用い,各測定値は一元配置分散分析後,有意差検定を行った.

結果:A点の800Nでの傾斜10°および20°のひずみ(%)は0.3以上,傾斜30°は0.1以下で有意差が認められた.B点の傾斜10°のひずみ(%)は0.11,傾斜20°は0.035,傾斜30°は0.05であった.各傾斜角間において有意差が認められた.C点の傾斜10°のひずみ(%)は0.1,傾斜20°は0.14,傾斜30°は0.18であった.各傾斜角間において有意差が認められた.A点の傾斜10°と20°のたわみは傾斜30°よりも大きく有意差が認められ,B点とC点においては有意差が認められなかった.間隙幅(μm)については,A点の傾斜10°の24.0と20°の12.0で有意差が認められた.B点とC点は間隙が観察されなかった.

結論:咬合接触点と傾斜角は,ひずみ,たわみおよび間隙の形成に影響することが明らかとなった.

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