抄録
口腔癌の放射線治療への歯科放射線科医の関わりを調査した。29施設中11施設で,計35名の歯科放射線科医が放射線治療に従事していた。外部照射では285症例,小線源治療では158例の治療に関わっていた。いずれも舌癌が最も多かった。443例の治療総数は,わが国における口腔癌患者数の約9%に相当すると推測できた。小線源治療に限ると,頭頸部癌小線源治療総数の約半数に関与していたと考えられた。将来の患者数の増加や放射線治療の利用の増加を考えると,歯科放射線科医が貢献できる余地は十二分に存在すると思われた。