抄録
Cutting Field IMRT(CFIMRT)は従来から確立している照射方法を組み合わせることによりIMRTの線量分布を実現することを目的に開発された照射技術であり,IMRTのような極小照射野を用いないため,再現性・汎用性が高く,各領域で提案されたテンプレートにより比較的容易に最適な治療計画作成が可能である。また,施設間の機器などの格差を吸収するような柔軟性もあり,MLCのない施設でも施行可能である。特に標的体積と危険臓器が解剖学的に近接し複雑に入り組んでいる頭頸部領域へのより多くの施設での臨床応用が期待される。